古酒の歴史
日本酒の古酒の歴史は古く、鎌倉時代から存在しており、貴重な酒として飲まれていたという記録が残っている。
例えば鎌倉時代、日蓮上人様のお手紙の中に「人の血を絞れるが如き古酒…」という記述がある。
元禄時代の文献には、「古酒で酔いたる時は、祇園祭のごとく…」という記述もあるなど、広く古酒が飲まれていたことがうかがえる。
このことからも、歴史上証拠のある期間だけでも、約500年余りの流れがあり、文化として定着していたと云える。
しかし明治から昭和の戦時中、古酒は重い酒税のためにいったん姿を消す。
そしていつしか忘れられた酒となり、人々の記憶から消えていくことになる。