2024.01.21
達磨正宗の古酒は、なぜ色が濃いのでしょうか?
こんにちは、達磨正宗・淡墨桜の蔵元、白木滋里(サマンサ)です。
今日はなぜ日本酒なのに達磨正宗の古酒には色がついてるの?
という質問に答えたいと思います。達磨正宗の古酒は昭和46年から始まりました。当初はどんなお酒を造ってよいのか、文献などにも書いてなかったため、吟醸酒を造ったり、純米酒を造ったり、いろいろ試行錯誤してきたんですが、どうやら甘口の純米酒でアミノ酸が多い、ボディのあるお酒は色が着きやすい、そして味わいも豊かになるっていうことが分かってきました。
なので麹の割合を通常の1.5倍、そして甘さを出すために甘酒の四段をして、酸を足すために酒母五段をかけるという大変手間かかる方法なんですが、とても味わい深い日本酒になるのでこのような酒造りをずっと続けています。
わが蔵の古酒は鎌倉時代の日蓮上人さんのお手紙にある「人の血を搾れるが如き酒」というすなわち赤い酒をイメージして最初造っていきました。鎌倉時代や江戸時代にお米の外側を半分も削ったりするような精米技術もなく、吟醸酒造りはもちろんなかったでしょうし、なるべくお米の外側をそんなには削らずに、充分に米の旨味をもろみの時に溶かし込むような酒づくりをしています。
なのでボディがしっかりあるのです。ボディがしっかりあるっていうことは合わせるお料理もしっかりした味わいや、こってりしたものもとってもよく合うんですよ^^
中目黒の灯菜(ひな)さんの肉団子と達磨正宗です。とても美味しかったです~!
中華料理屋お肉料理チーズやドライフルーツなどともとても相性がいいお酒です。
ぜひお楽しみくださいね