海の中にわざわざ半年間！

沈めたのは日本酒と梅酒です。以前は私も、お酒は揺らさずに静置しておくのがいいよとか、先輩に教えられたものですが、どうやら「揺れ」というものが、お酒をまろやかにする作用があるらしいのです。

以前、沈没船から見つかったワインが素晴らしく美味しくなっていたという逸話もありますし、私の酒蔵のお客様で、宅急便のドライバーさんに「車の揺れを与えたいから、最後に配達して」と揺らしてまろやかにしようとしている方もいるくらいです。

実際、同じお酒をタンク熟成＝静置させたお酒と、海中熟成酒を比べて飲んでみると、10人中7人～8人の方は、海中熟成の方がまろやかだとお答えになります。飲みくらべセットもありますので、

「こっちがまろやか！」
「いや～！どうかな？」

など楽しむのもおススメです。瓶に付いた海からの贈り物（貝殻等の数は少ない場合もあります）も併せて海中熟成酒を楽しんでみて下さい。

※半年間沈める理由は7月～10月の台風シーズンを避ける為です。


※2022年11月から2023年5月31日まで約6ヶ月間、現在南伊豆の中木沖の水深約15m～20mの海の底で熟成させた日本酒と梅酒です。

（瓶に付いている貝などは、瓶によって多くついているもの、少ないものございます。ご了承ください）


海中で熟成させたお酒は2種類あります。

●古酒用に醸造した純米酒（2022年醸造）
古酒にするために造ったお酒は、味わいが深く、甘口で酸やアミノ酸もしっかりしています。だから海中での熟成による変化も大きいのではないかと期待しています。

●古酒でつくった梅酒（数種類の古酒でつくった梅酒をブレンド）
古酒でつくった梅酒は、古酒自体にお酒の甘さがあるので氷砂糖は控えめ。だから梅の味わいがしっかりとあり、スッキリとしていると好評の梅酒です。
梅酒を海に沈める試みは、他にも例が無くどのように変化しているか楽しみです。

ぜひ味わってみて下さい＾＾